誘電体材料

e-mail: yohki@waseda.jp (メールを送る際には、お手数ですが@を半角文字に変換して下さい)

教室:52-104 
開講時間:前期 水曜3限(13:00 - 14:30)

【講義内容】
誘電体材料に関する講義である。誘電体は光透過材料であると同時に電気的絶縁材料である。光ファイバなど光透過性を活かした材料に関する基礎的な事柄を前半に、絶縁性を担う材料に関する事柄を後半に講義する。

【2013年度講義予定】

(1)
第1章 誘電体とは? 誘電体の性質と重要性

(2)
第2章 光を通す材料としての誘電体
2.1 光の性質の基礎事項
2.1.1 光の電磁気学と波動方程式
2.1.2 屈折率
2.1.3 群速度

(3)
2.2 光の反射・吸収・散乱
2.2.1 プラズマ振動とプラズマ反射
2.2.2 反射の電磁気学

(4)
2.2.3 光の吸収
2.2.4 光の散乱

(5)
第3章 光導波の機構
3.1 光導波路の構造
3.2 全反射条件

(6)
3.3導波モード

(7)
3.4 光ファイバ
3.4.1 光ファイバ材料の光学的特性
3.4.2 光ファイバの構造

(8)
3.4.3 光ファイバの製造(時間があればビデオを見せる)
3.4.4 光ファイバの導波特性
3.4.5 光信号の伝搬速度
3.4.6 分散

(9)
3.5 光ファイバ増幅器
3.6 ソリトン通信
3.7 誘電体材料のその他の応用

(10)
第4章 強誘電性と非線形光学効果
4.1 強誘電性
4.2 非線形光学効果
4.2.1 非線形光学効果とは
4.2.2 2次の非線形光学効果

(11)
2.3.3次の非線形光学効果

(12)
第5章 誘電分極
5.1内部電界と外部電界

(13)
5.2誘電分極の種類
5.2.1電子分極
5.2.2原子分極
5.2.3双極子分極

(14)
5.3誘電損
番外 講義した中で最も重要な事柄のキーワードの伝達(都合により中止することもある)

(15)
定期テスト


【教科書・参考書・資料等】
教科書:大木義路編著:「誘電体物性」(培風館 電気・電子・情報工学系テキストシリーズ11)
  (可能なら2009年3月30日発行の第3刷と指定して購入)

【成績評価】
1. 期末に行う試験の成績
2. 出席点
3. レポートの成績
の総合的な評価によって行う。

・ 出席

1. 調べ方
 原則として毎時間調べる。TAが用紙を配りその場で回収する。
2. 評価の仕方
(1) 出席1回あたりの点数×出席回数をテストその他の点に加算し評価する。
(2) 出席点を無視して成績を評価した上で、欠席回数に応じ、評価を下げる。
(3) 欠席の著しく多い者については足切りを行い、無条件に'F'とする。
上記(1)、(2)、(3)のいずれか、あるいはその組み合わせにより評価する。この組み合わせ方、出席1回当たりの点数、足切りの欠席回数等については問い合わせがあっても一切答えない。

・ レポート

1. レポートの書式
- レポートの用紙はA4とする。
- レポートの書き出しには
a. 学生番号、氏名。
b. 出題日、提出日。
などの情報を第1ページの上部に記載すること。レポートは原則的に返却しないので、提出前に自分でノートに写すなり、コピーをとるなりすること。
2. レポートの提出場所
- 授業の開始時までに教卓の上に提出すること。TAが回収する。
3. 期限外レポートの扱い
- レポートは、期限内に提出すべきものであることは言うまでもないが、期限に遅れたものについても評価を行う。よって遅れたからといって諦めずに、必ず提出すること。
4. その他
- 白紙に近いレポート、あるいは他人のレポートの丸写しのレポートは未提出と同じ扱いとする。

【注意事項】
1. 上の全ての記載は一応の予定である。授業の内容や進行速度あるいは順序を変更すること、上に記載のない授業期間中の試験実施等の種々の変更を講ずることがある。
2. 私語をする者、授業を聞く気の少ない者は選択しないで頂きたい。また、上記の者には退席をお願いすることがある。